娘はただ話を聞いて欲しかったのだ
絶賛反抗期中の娘(中3)。
最近はものにあたることが増えてきてその都度たしなめていたのだが、先日もいつものように注意すると堤防が決壊したかのような大号泣。
これは様子がおかしいな。どれどれじっくり話を聞いてやろうじゃないか。
どうやら学校や塾で女友達のドロドロした人間関係に悩んでいるとのことだった。普段もその類の話をしているのを見ていたのでいつものグチ程度の認識でいたが本人には相当深刻だった様子。
AちゃんとBちゃんがお互いの悪口を自分に言ってくるので巻き込まれている、よその学校の友達の悪口を私が言っていると別の友達から聞いたが言っていない、とのことだった。
しっかり傾聴した上でいくつかアドバイス(影で何を言ってるかわからないのだからあまり関わるな的な)をしてやると納得した様子だった。
他にも娘から打ち明けられたことがある。
奥様は再婚者で娘は連れ子なのだが、弟2人(僕の実子)が生まれたことで疎外感を感じていたというのだ。
パパは弟たちには優しいけど自分には注意ばかりで冷たく感じていたとのこと。
子供を自分の分身のように考えている人はいると思うが、僕はわりと客観的にみていて、自分以外はみな他人だ。当たり前だけど。だから特別扱いはしていない(つもり)。
僕「血がつながっているかどうかなんて関係ないし、3人ともパパの子供だ。家族でしょ。自分ばかり注意されるようになったと感じるのは反抗期・思春期を迎えて自立しつつある証拠。そしてもうしっかりしなくちゃいけない年齢だから。パパは嫌われてもいいから、態度やふるまいに関する注意はしつこくするよ、と昔から言ってきたでしょう。それは冷たくしてるんじゃなくてあなたの将来のために注意しているだけ。弟たちだっていずれ注意ばかりされる日がくるんだよ。
それにあなたが生まれて間もなく離婚し、今までほとんど接点のない実父と、パパ(僕)とでどちらがあなたを大事に育ててきたのかわかるでしょう。」
娘「そっか。そうだったんだね。だよね。」
ずっと娘の中でモヤモヤしていたことが晴れたようだった。
その瞬間は思いがけずやってきたけど、いずれこの話をする時が来ると思っていたので僕は驚かなかった。むしろこうやってきちんと話をすることができて良かった。なかなかこっちから切り出す話題でもないので。
いつも会話の中心は注意ばかりだったがこうしてきちんと話を聞いてあげることが大切なのだなと当たり前なんだけど再認識。
翌日、奥様に娘との会話について伝えると泣いていた。
だけど数分後には娘の反抗的な態度にカミナリを落としていた。
ふふふ、これがいつもの日常なのだな。