Windowsブート構成データ(BCD)ストアのファイルに無効な情報が含まれています。
外来診察室の電子カルテ端末のひとつが起動しないとの報告。
選択肢としてはEnterで続行するしかないのだが、無限ループに陥ってしまう。
Windowsのインストールディスク(修復ディスクでも可)で起動し、(スタートアップ修復で治ったことは一度もないけど)スタートアップ修復を試してみるも効果なし。
今度はコマンドプロンプトにて
bootrec /fixmbr
bootrec /fixboot
bootrec /Rebuildbcd
実施するもこれも効果なし。
いよいよ困って調べてみると、いつも参考にさせていただいているサイトで良い情報を発見。
今回のケースの場合、最終手段としてbcdの削除と再作成を行うことで起動できるようになりました。
インストールDVDのコマンドプロンプトから以下を入力する
cd /d X:\boot ・・・・Windows フォルダのあるドライブを指定
attrib -H -S bcd ・・・・隠し&システム属性解除
del X:\boot\bcd ・・・・bcd削除
md X:\boot ・・・・bootフォルダ作成(既にある場合はエラーが出る)
bcdedit /createstore X:\boot\bcd.temp
bcdedit /store X:\boot\bcd.temp /create {bootmgr} /d "Windows Boot Manager"
bcdedit /import X:\boot\bcd.temp
bcdedit /set {bootmgr} device partition=X:
bcdedit /set timeout 10 (デフォルトは30秒。実行できないかも)
del C:\boot\bcd.temp
bcdedit /create /d "Windows 10" /application osloader
※ここでUUIDが表示されるので、コピーする
bcdedit /set {コピーしたUUID} device partition=X:
bcdedit /set {コピーしたUUID} osdevice partition=X:
bcdedit /set {コピーしたUUID} path \Windows\System32\winload.exe
bcdedit /set {コピーしたUUID} systemroot \Windows
bcdedit /displayorder {コピーしたUUID}
※BCD再作成ここまで。
以下コマンドをやりなおす
bootrec /fixmbr
bootrec /fixboot
bootrec /Rebuildbcd
bcdboot X:\Windows /l ja-JP /s X: /f ALL
最後の行の「bcdboot X:\Windows /l ja-JP /s X: /f ALL」が何度試してもコマンドが受け付けられなかったので、仕方なくスルーしたのですが起動することができました。
約20年近くこの仕事をしているけれど初めて遭遇したケースでした。まだまだ修行が足りないね。