病棟で電子カルテが使用できなかった、その訳は?
みなさんこんにちは。
病院でのシステムトラブル話のひとつを。
病棟で使用しているノートパソコンから電子カルテシステムが起動できないと連絡がありました。
早速、現場にて端末を確認します。
病棟のノートパソコンは無線LANを使用しているのですが、どうやら正しくネットワークに接続できていないようです。
ん?いや、ちょっと待ってくださいよ。
というか無線機能自体が切れているような…。
無線機能が有効であれば下のようなアイコンが出るはずです。
(下の画像は制限付きで接続しているような場合ですね)
しかし、問題の端末ではこのアイコン自体がないのです。
コントロールパネルからネットワーク接続を開いてみると、無線LANアダプタが無効になっていました。
これでは通信できなくて当然ですよね。
しかし、現場の職員のPCリテラシー能力ではこの設定を無効に変更できるような方はいないはずです。
それなのになぜ無線機能が無効になっていたのか。
答えは以外なところにありました。
端末は富士通のLIFEBOOK Eシリーズなのですが、電源ボタンのすぐ隣に無線LANの有効/無効を切り替えるボタンがあり、どうやら端末を起動する際や普段の操作中に誤って無線LANボタンを押してしまうことがあるそうなのです。
ただでさえ小さな電源ボタンと、それよりもさらに小さな無線LANボタン。
(となりはECOモード切り替えボタン)
これじゃあ誤って押しちゃっても仕方ないですよね。なんでこんなデザインにしてしまったのか…。というかそのボタン、いりますかね?必要ないですよね。
そんなこと言っていても仕方ない。
小さな小さな無線LANボタンをポチッと押して数秒後にはタスクバーに無線のアイコンが出てきました!おかえりなさい!
その後、無事にドメインネットワークに接続できて電子カルテも起動しました。
意外なところに原因があるものですね!